先日、社会見学「まちたんけん」のため
地元の竹田小学校の子どもたちがホテルENへ来てくれました。
その子どもたちからお礼のお手紙が届きました。
今回は、心温まる当日の様子をご紹介いたします。
●社会見学当日
間もなく梅雨明けの暑い日、
今年も近くの竹田小学校の2年生たちが
「こんにちはー!」と元気にやって来ました。
まずは母屋の元酒造場だった場所や井戸の名残を見学。
井戸に興味津々の子どもたちは、順番に覗き込んで
「ふかいーっ」「水があったんだーっ」「怖いーっ」
とそれぞれ可愛らしい感想を話してくれました。
レストラン見学では、質問タイムが設けられました。
子どもたちの率直な質問が飛び出します。
生徒さん「ここの料理は高いんですか?」
ENスタッフ「そうですね、ここの料理はちょっと高いと思います。
なんで高いのか、それは美味しい食事を、大切な人と、
特別な時間を過ごしてもらうためのレストランだからです。
みんなの家族の誕生日とか、特別な日にちょっとがんばってお金を出して、
素敵な時間を過ごしてほしいな、と願いを込めて
とっても美味しいお食事を用意しているので、安くはないです。」
生徒さん「どんな料理がありますか?」
ENスタッフ「フランスって国はわかるかな?外国のお料理です。
このホテルでは竹田や地元で採れた日本の野菜などを使って
外国の方法でお料理したものを用意しています。
みんなが普段食べてるご飯やお味噌汁、
日本の食事を和食って言うように、
ENのお料理はフレンチって呼んでいます。」
そしてシェフが登場。
子どもたちは「コックさん」と可愛らしく呼ぶので、
「ここではコックさんを『シェフ』って呼んでいます。」と紹介すると、
少し慣れない言葉に恥ずかしそうにしながらも「シェフ」と呼んでくれました。
生徒さん「シェフは、なんでそんな帽子をかぶっているのですか?」
シェフ「みんなの料理に、髪の毛が入らないようにするためだよ。」
生徒さん「どうやって料理するのですか?」
質問をした子に、シェフがペンを包丁に見立てて、
「猫の手を作って、こう…」と一緒に野菜を切る真似をしました。
子どもたちの真剣な眼差しと喜びの笑顔が輝いていました。
私たちも思わず笑顔がほころび、楽しく交流を深めることができました。
●社会見学から数日後
ホテルENに、子どもたちから素敵なお手紙が届きました。
担任の先生の丁寧なお手紙の中にも、
「あんなに古いものが今でも残っているのがすごいと思いました。」
「またえんにいっておかあさんにも見してあげたいです。」など
子どもたちの感想が綴られていました。
一人ひとりのお手紙を、スタッフみんなで読みながら喜び合いました。
同封されていた学年通信には
「400年の歴史をもつ酒造場を未来にのこすため、できる限りそのままの状態で
残されていると聞いて、ENの担っている大きな役割を知ることができました」
と、ご紹介してくださっていました。本当にありがとうございます。
私たちも、この機会を通しまして、
竹田の暮らしや文化、歴史をお伝えすることができ、
またそのお手伝いができましたことを、本当に嬉しく思います。
守らなければいつか消えてしまうもの。
価値ある文化財を預り、地域皆様とともに守り続け、
未来へ紡いでいけることが私たちの喜びです。
未来を担う小さな子どもたちに、
自分の住むまちを好きになってもらい、ふるさとを誇りに思い、
日本から世界に羽ばたく大人になってほしいと願っております。
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